社会人だけど理学療法士になりたい!
どうやったらなれるの?
理学療法士は、患者の身体機能を改善し、より良い生活を提案することで、多くの人々の人生に影響を与える仕事です。
近年、健康寿命の延伸やリハビリテーションの需要増加により、理学療法士の役割が注目されています。
社会人が理学療法士を目指す背景には、キャリアチェンジを通じて社会貢献をしたいという願望や、安定したイメージのある医療職を求める動機などがあるのではないでしょうか。
では、社会人が理学療法士になるためにはどのようなステップを踏めばよいのか。
元理学療法士養成学校教員が説明します。
この記事を読めば、具体的に理学療法士になるまでのステップがわかります。
- 理学療法士15年目
- 養成校 専任教員歴7年
- 臨床現場と教員、両方の経験を持つPT
- 自由なPTの働き方を発信中
理学療法士になるための3ステップ
理学療法士の国家資格を得るためには、国から定められた時間数、単位を取得し卒業する必要があります。そのため、専門教育を行っている大学または専門学校へ入学し勉学に励む必要があります。
専門教育を受け、国から定められた単位を取得し卒業認定されることで、国家試験を受験する権利を得ることができます。
年に1回(例年2月中旬の日曜日)ある、国家試験を受験し規定点数を超えることができれば、理学療法士の国家資格を手にすることができます。
各教育機関は、カリキュラムや取得までの期間、費用が異なるため、自分のライフスタイルや目標に合わせた選択が重要です。
社会人が理学療法士の資格を取得するための時間と費用は?
理学療法士の資格取得には、一般的には3年から4年の学習期間が必要です。夜間や週末のコースを提供する学校を選ぶことで、在職中でも学習を進めることが可能です。費用は、学校やコースによって異なりますが、全体として数百万円必要となるケースが多いです。
経済面に不安のある方は、サポート制度を取り入れている学校を探す必要があるでしょう。
教育ローンを考えるのも一つです。
また、理学療法士の学習には座学だけでなく、定められた期間以上の臨床実習が必要になります。
実習は基本的には、計20週間以上の実習をカリキュラムに盛り込んでいる学校が多いです。そのため、実習の期間は働きながら通うというのは難しくなるでしょう。
夜間・週末コースと在職中の学習方法
社会人が理学療法士を目指す際、夜間や週末のコースを提供している教育機関の選択は、学習と仕事の両立にお必要不可欠です。在職中に効率よく学習するためには、時間管理と自己規律が不可欠です。しかし、夜間部を設置している学校はどの地域にもあるものではありません。自分の今の居住地や仕事と合わせて慎重に検討する必要があるでしょう。
理学療法士資格試験の概要と対策
理学療法士資格の国家試験は、専門知識と技術を網羅的に評価するもので、事前の対策が非常に重要です。
試験対策には、過去問題の解析、専門書や参考書を使った学習が効果的です。また、模擬試験を受けることで、試験の形式や時間配分に慣れることができます。
学校に入学して勉強を進めていけば、学校側から十分に提供してもらえるでしょう。
社会人から理学療法士へのキャリアチェンジ成功事例
多くの社会人が理学療法士としての新たなキャリアを成功させています。
例えば、筆者が学校で専任教員として在職中には、介護福祉士から転向する方。畑違いの分野から転向する方。大学で違う分野での勉強をしていたが、理学療法士に目標を転向し、卒業後そのまま入学した方などがいました。
彼らは、人の健康と福祉に直接貢献することへの強い動機を持って、忙しい中でも勉強時間を確保し、高い意欲を持って国家試験に合格しました。
成功事例から学べるのは、明確な目標設定、計画的な学習と時間管理、そして何よりも強い情熱と持続的な努力が成功へのカギとなるでしょう。
まとめ:社会人が理学療法士になるための戦略
社会人が理学療法士になるためには、計画的なアプローチが必要です。時間管理と自己モチベーションを維持すること、適切な教育機関と学習方法を選択すること、そして国家試験の準備に向けてコツコツと努力を重ねることが成功への道を切り開きます。
資格取得後のキャリアは多岐にわたり、病院、リハビリテーション施設、介護施設などでの勤務や、さらなる専門性を追求するための学習が可能です。
理学療法士としてのキャリアは、人の生活を豊かにする大きなやりがいと、専門職としての安定を提供してくれます。
社会人から理学療法士への道は大変な道のりですが、目指すだけの価値はあるでしょう。
この記事だけでは、まだまだ不安という方は、理学療法士の臨床経験、専門学校での教員歴を持つ筆者が直接相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。
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