理学療法士の給料はいくら?年収upのためにできること4選

理学療法士の年収って実際どれぐらいなんだろう?

日本では、高齢化社会の進行や健康志向の高まりに伴い、理学療法士の需要は年々増加しています。
また、スポーツ分野での活躍や、在宅医療への関わりなど、その活躍の場は多岐にわたっています。
理学療法士は人の助けになっていることを実感できるため、特にやりがいを感じやすい職業です。
人の役に立ちたい、人と関わることに喜びを感じる方には向いている仕事といえるでしょう。
しかし、やりがいだけではなくお金のことも気になるというのが人間です。
では、理学療法士の年収事情はどうなのか。
この記事では、学生の就職活動にも多く関わってきた、元養成校教員の筆者が、理学療法士の平均年収や年代別の給与の違い、そして年収をアップさせる方法について詳しく解説していきます。

この記事を書いた人
  • 理学療法士15年目
  • 養成校 専任教員歴7年
  • 臨床現場と教員、両方の経験を持つPT
  • 自由なPTの働き方を発信中
目次

理学療法士の給料事情

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約432万円と言われています。内訳は、月収30.0万円+賞与69.8万円。全産業累計の平均年収は約463万円であることから、若干ですが全産業累計の平均給与額を下回っています。

参考:令和5年賃金構造基本統計調査

平均年収に関するデータと分析

日本全国での理学療法士の平均年収は、おおよそ400万円から600万円程度とされていますが、この数字は勤務地、勤務形態、経験年数などによって大きく異なります。

地域別の年収の違い

  • 大都市圏では、人口密度が高く医療需要が大きいため、平均年収がやや高めになる傾向があります。
  • 地方では、生活コストが低い分、年収も全国平均よりやや低くなることが一般的です。

経験年数による年収の変化

理学療法士の年収は、経験年数が増えるにつれて徐々に上昇します。
特に、専門的な技術や知識が求められる分野での経験を積むことで、より高い年収を得られる可能性があります。

年代別給与

理学療法士の給与は、年代と共に変化し、一般的に経験年数が増えると共に、給与も上昇する傾向にあります。ここでは、大まかな年代別の給与の変化について見ていきます。

新卒〜5年目

  • 新卒の理学療法士は、国内の平均的な初任給である約200万円〜300万円の範囲でスタートします。
  • 5年目以降になると、経験を積み重ねた結果として、年収は徐々に上昇し、約300万円〜400万円程度になることが多いです。

10年目〜20年目

  • 10年目を超えると、専門性を高めたり、管理職に就任したりすることで、年収は500万円を超えることが増えてきます。
  • 20年目以降になると、多くの場合で管理職や専門職としての地位を確立し、年収600万円以上を稼ぐ人も少なくありません。

理学療法士が年収UPのためにできること

理学療法士としての年収をUPさせるためには、いくつかの方法があります。
ここでは、年収をアップさせるために理学療法士が取り組むことができる主な方法を紹介します。

1. 資格取得・専門性の向上

特定の分野での専門資格を取得することで、その分野での需要が高まり、給料アップにつながります。
例えば、ケアマネジャーなどです。
しかし、年収upばかりに目を奪われていると思わぬ落とし穴があります。
ケアマネジャーの資格が気になる方や、落とし穴が気になる方はこちらの記事も参考にしてください。

2. 転職・勤務形態の変更

より条件の良い職場への転職

給料の高い職場や、福利厚生が充実している施設への転職を考えることも一つの方法です。

非常勤やパートタイムから正職員へ

勤務形態を変更することで、安定した収入や給料アップを目指すことも可能です。

3. 独立・開業

自身のクリニックやデイサービス施設を開設することで、直接収入を得ることができます。
この道を選ぶには、事業運営の知識や準備、資金が必要になりますが、大きな成果を得るチャンスがあります。

理学療法士に開業権はありませんが、理学療法士でも開業できる方法はあります。
理学療法士でも起業できる方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

理学療法士としての給料アップを目指すには、上記のような取り組みが有効です。自分のキャリアパスに合わせて、最適な方法を選択しましょう。

4.副業にチャレンジする

ここまでのどれも無理そうだ…

そんな方は、まず副業から始めてみてはどうでしょうか?
リスクが少ない方法で小さく始めることでも、コツコツとスキルや収入を上げていくことができます。
こちらの記事でおすすめの副業について紹介していますので参考にしてください。

まとめ

理学療法士としての給料について、平均年収や年代別給与の傾向、さらに給料をUPさせるための方法について詳しく解説してきました。理学療法士は、医療分野における重要な役割を担っており、その需要は今後も増え続けると予想されます。そのため、専門性を高め、キャリアを積んでいくことで、年収upの機会も多くなるでしょう。

理学療法士として給料upを成功するためには、以下のポイントが重要です。

  • 専門性の向上:継続的な学習と専門資格の取得に努める。
  • 転職の検討:より良い条件の求人を常に探す
  • 独立・開業の検討:条件が許すならば、自身のクリニックや施設の開業を目指す。
  • 副業へのチャレンジ:小さく始めてコツコツやっていきましょう。

最終的に、理学療法士としての給料upは、個々の努力と外部環境の変化に大きく影響されます。
「生涯学習」はどの分野も一緒です。自己成長を続け、機会を逃さないようにしましょう。

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