理学療法士が教員になって良かったこと・悪かったこと

私は7年の臨床経験を経て、専門学校の教員を7年勤め、現在は再度病院へ転職し働いています。

そんな理学療法士と教員の双方で働いた筆者の経験から、理学療法士が教員として働くことのメリット・デメリット、病院勤務との違いについて解説します。

この記事を書いた人
  • 理学療法士15年目
  • 養成校 専任教員歴7年
  • 臨床現場と教員、両方の経験を持つPT
  • 自由なPTの働き方を発信中
目次

理学療法士が教員になって良かったこと、悪かったこと

理学療法士が教員になって、良かったこと・悪かったことについて筆者の体験からお伝えします。

良かったこと
悪かったこと
  • 給料が増えた
  • 福利厚生が手厚くなった
  • ビジネスマナーがついた
  • 人前で話す度胸がついた
  • 忙しい
  • 自分の希望通りの休みが取れないことがある
  • 運動不足になる
  • 患者様を診たくてウズウズする

理学療法士が教員になって良かったこと

まず、理学療法士が教員になってよかったことをお伝えします。
正直、色々ありますが、その中でも4つに絞って紹介します。

1.収入が増えた

まず、病院勤務より収入が増えました。筆者は病院から教員へ転職した時、役職にはついておらず、ヒラのまま教員へ転職しました。
しかし、お給料は自分の想像以上にup。具体的には年収が約100万円upです。
初めて教員としてのお給料をいただいたときは小躍りしたほどです。

しんた

これはとても嬉しかった…

年収が3桁違うと、生活にゆとりがでるようになり、家族で旅行に行ける機会も増えました。

地域差はあると思いますが、収入upは十分可能性があるでしょう。

2.福利厚生が手厚くなった

筆者が勤めた専門学校は、もちろん私学です。
そのため「私学共済」に加入することになります。

私立大学の学校法人職員が加入する、「日本私立学校振興・共済事業団」、通称「私学共済」。
この私学共済は様々な点で恵まれており、私も恩恵にあずかっていました。

私学共済について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

3.ビジネスマナーがついた

理学療法士をしていると、どうしても患者様と1対1で関わり、見慣れたメンバーとのカンファレンスになるため、ビジネス教養が付きづらいです。
その点、教員では他業者の方と電話やメールでの連絡をしたり直接応対したりと、自然とビジネスマナーが身に付きます。
そのため、自分の今後のためにも活かせる能力です。
この点は、私は今働いている環境で様々な分野の方と話す機会が多いため、非常に役に立っています。

4.人前で話すことや伝える度胸がついた

授業・講義が仕事の中心であるため、自然と人前で話すスキルは上がります。
また、他者に分かりやすく伝えるためにはどうしたらよいか、常に考えて業務をするため、自分の意図して伝えたいことが他者に伝わりやすくなり、仕事が円滑になります。
これも、現在、非常に役に立っていることです。

理学療法士が教員になって、悪かったこと

次に理学療法士が教員になったことで、筆者が感じたデメリットについてお伝えします。

自分の希望通りの休みが取れないことがある

病院で働いている時より、希望の休みは取りづらくなりました。
なぜなら、学校は病院と違い半年・1年間の予定がすでに決まっているためです。
授業の日程や、入学式などのイベントもあるため、休めない日が病院と比べて多いです。

運動不足になる

私は、教員として働いている時に5kg太ってしまいました…。
理由は、臨床で働いているときと比較し、歩かなくなったためです。
理学療法士は、患者様から患者様への行き来のために施設内を1日中歩きまわります。
階段を登ったり、移乗の時などは全身の筋力を使い、自分の身体を使い続けます。

一方、教員は授業準備や書類作成などで机の前に座りつづける時間が圧倒的に多いです。
授業のときも、歩きはせず、立っているだけのことが多いため、どうしても運動不足になりがちです。
そのため、仕事以外の時間でしっかり運動時間を確保する必要があります。

患者様を診たくてウズウズする

これは、職業病でしょうか。
どうしても、患者様に直接触れられないことにウズウズします(笑)
慣れもありますが、やはり今まで培ってきた技術は落ちやすく、学生が臨床実習から帰ってきたあと患者様の治療の様子などを聞くと

しんた

私も診たい…

とウズウズしていました。

理学療法士が教員になるには?

教員になるためのステップは、3ステップです。
・満5年の経験
・教員養成講習会の受講
・条件にあった求人への応募

詳しくは、こちらの記事で解説しています。
教員に興味がある方は参考にしてください。

まとめ

理学療法士が教員になって良かったことと、悪かったことについてお伝えしました。

理学療法士とはまた違うやりがいがあるのが、教員という仕事です。
場所にもよりますが、年収のUPは比較的望みやすい仕事と私は思っています。

もし、今理学療法士として働いていて、「なにか違う仕事をしてみたい」「違ったやりがいを感じてみたい」

という方は、教員として働くというのも一つの選択肢です。

病院や施設に比べ学校の数は当然少ないので、転職を考えているのなら早めに動くことをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次